2020年10月16日、フランスの首都パリから北西方面、コンフラン・サンテ・オノリーヌの学校付近で教師が首を切られ死亡しました。実行犯は18歳の若者であるとされ事件現場付近で警察によって射殺されました。 現在フランス治安当局は本件をテロと認定し、担当部門が背景の取り調べを行っています。
事件後一日が経過し、本事案に関連したとして未成年を含む9人が逮捕されています。
被害者は同地区の学校で歴史を教えていた教師であり、「イスラム教預言者ムハンマドを侮辱した」との批判があったシャルリーエブド誌の風刺漫画を授業で提示していたとの情報があります。犯人はモスクワで生まれたチェチェン人と報じられています。
シャルリー・エブド誌が掲載した風刺画は2015年に大きな議論を引き起こしました。当時のシャルリー・エブド本社が襲撃され、風刺画家をはじめ12名が死亡しました。今年9月に入り、シャルリー・エブド誌は再度同じ風刺画を掲載し、9月25日に旧本社付近で関連の映像を撮影していたテレビ局関連スタッフが4名負傷する事案も発生しています。