2021年10月15日イギリス東部エセックス州リー・オン・シーで保守党議員が男に刺され死亡する事案が発生しました。
地元有権者との対話のため定期的に行われていた公開ミーティングの最中、25歳のソマリア系のイギリス国籍男性がデビット・エイメス議員を刺しました。速やかに現場で救助活動が行われましたが議員はその場で死亡が確認されたとのこと。
事件後犯人は逮捕されており、取り調べの結果本件は単独犯によるテロであるとされています。犯人に関係していたとみられる首都ロンドン市内の二か所での捜査も行われていると報じられています。
10月17日、捜査の進展を踏まえ犯人をテロ対策法に基づいて逮捕した旨が発表されました。当局によれば犯人は数年前、過激化する恐れがある人物リストに掲載されていたとのことです。
本件は被害者議員を標的としたテロ、あるいは標的殺人に分類される事案です。イギリスでの類似事案として2016年EU残留を訴えていたジョーコックス議員が銃撃し死亡する事案も発生しています。
他方で、議員が地元選挙区で有権者の声を聴く取り組みは本事案を経ても変わらず行われています。
Yesterday, Sir David Amess MP was murdered while doing his job, holding a surgery to help to his constituents.
This morning, I’ll be going ahead with my weekly help & advice surgery. I’ll be on Market Street in New Mills from 10:30am. No appointment needed. Do come and say hello pic.twitter.com/KrCZlTzYG1
— Robert Largan MP (@robertlargan) October 16, 2021