ソウル市内繁華街での雑踏事案

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2022年10月29日韓国首都ソウル市内の繁華街に集まっていた人々が何らかのきっかけで将棋倒しになり、少なくとも146名が死亡、150人以上が負傷する事案が発生しました。事件当時ハロウィーンの仮装をした若者らが10万人近く集まっていたとのこと。いわゆる「雑踏事故」であり、日本国内で過去に発生した将棋倒し・圧迫死と類似している案件と言えます。

事件現場は外国人らも多く集まる梨泰院地区であり、現在在韓国日本国大使館は日本人の被害者がいないか調査中です。

 

 

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事件発生後、速報で現場からの中継を行っているCNNの様子。多数の救護要員が集結している(CNNのウェブサイトよりキャプチャ)

 

各種情報によると若者を中心に多くの人が密集し、狭い路地で身動きが取れないほど集まっていた状況で坂道の上側から将棋倒しが始まり、多数が巻き込まれとのこと。韓国で一度に多数の人が一度に亡くなった事案としては2014年のセウォル号沈没事故以来の大惨事と報じられています。

テロや犯罪が発生しなくとも群衆の中にいる場合、何か異変が発生してもすぐに逃げられず巻き込まれる可能性があります。こうした「雑踏事故」は日本国内はもとより、世界各地のどこでも起こりえる事案です。自分の身を守るための安全管理というとごく一部の治安や政情が不安定な国でのみ必要という印象があるかもしれませんが、この手の事案に巻き込まれる可能性は否定できません。大規模なイベント、集会等に参加する場合には、安全を確保しながら楽しめるか、万が一の際には自力で脱出できるか、といった点をあらかじめ考慮することをおススメします。

 

追記

30日、日本政府外務省は本事案により日本人女性2名(10代、20代)がお亡くなりになった旨発表しました。治安や政情とは無関係に日本も含む全世界のどの国でも巻き込まれるうる事案であったと言えます お亡くなりになった方のご冥福をお祈りします。

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