2025年6月24日ボリビア政府は国内全土を対象として麻疹緊急事態宣言を発しました。同国内で60名以上の麻疹患者が確認されており、学校の封鎖を含む感染防止策が講じられています。ボリビア国内ではワクチンが不足しており、予防接種が難しいため渡航される方は日本でワクチンの接種をおススメします。
【参考リンク】厚生労働省検疫所(FORTH)による麻疹解説ページ
ボリビアで麻疹の感染が急拡大しており、特にサンタクルス県では50名以上の患者が確認されています。麻疹は致死率こそ高くありませんが、一週間以上高熱や咳が持続する感染症です。また、妊婦が感染した場合流産や死産の可能性も高くなることが指摘されており、更なる感染拡大を防ぐためにボリビア政府は緊急事態宣言を発しています。
ボリビア国内では定期ワクチン接種プログラムにより生後12か月、18か月のタイミングでの予防接種が実施されていますが、この数年ボリビア国内ではワクチンが不足しており、十分なワクチン接種が行われていません。日本で成長された方は一般的に麻疹の定期予防接種を受けていることが多いですが、ボリビアでのワクチン接種が困難であることから、渡航前に予防接種歴を確認し接種記録がない場合には、追加で予防接種を受けることをおススメします。