コロンビア国内でのデング熱大流行

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2023年4月下旬まで、コロンビア国内でのデング熱感染者が非常に多く報告されています。患者数は昨年同時期比約2倍の3万人を超え、100名以上が死亡しています。蚊によって媒介されるウイルスですので蚊に刺されないよう対策を講じることをおススメします

 

コロンビア国立衛生研究所の発表によれば、1月1日~4月22日までのデング熱の国内患者総数は30,062名と発表しました(昨年同時期は、16,179名)。また、デング熱が原因の可能性がある死者数は、4月22日現在、102名と報告されています。特に、メタ、トリマ、クンディナマルカ、スクレ、サンタンデール、アトランティコ、セサール、コルドバ、ノルテ・デ・サンタンデール、ラ・グアヒラの各県と、バランキージャ、カルタヘナ、カリの各市で患者数が多く報告されています。

 

デング熱は蚊がウイルスを媒介する感染症であり、一般的には発熱や頭痛といった風邪に近い症状を呈しますが、重症化した場合出血を伴う高熱が生じます。特に以前デング熱に感染した方は重症化する傾向が強いと言われており、注意が必要です。他方で、デング熱に特化した治療法はなく発熱や頭痛、出血といった症状に対し対症療法的に治療するしかありません。感染が判明した場合は速やかに適切な医療機関で治療を受けることが必要です。

感染予防はひとえに蚊に刺されないこと、そのために蚊の繁殖地となる水たまりなどを作らないことが重要であり、コロンビアを含む熱帯域にお住まいの方は十分ご注意下さい。

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