キューバ停電深刻化に伴う住民デモ

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2024年3月17日キューバ第二の都市サンティアゴで住民らが長引く停電及び飲食料品不足に抗議するデモが発生しました。キューバではこのような抗議デモは極めてまれです。現時点では規模は大きくありませんが、今後混乱が拡大する場合には注意が必要です

 

キューバでは長引く米国の経済制裁により燃料の入手が難しくなってきています。日曜日には停電が最長14時間にも及び飲食料品を保存している冷蔵庫や冷凍庫も機能が十分ではなくなったと報じられています。このような背景からキューバ第二の都市サンティアゴでは数百人以上が集まり停電に抗議する集会が開催されました。一部では経済制裁を継続する米国への不満表明も見られています。

現地米国大使館も「平和的なデモ」が行われていることを認識した上で、キューバ国内の物資不足、停電は米国の責任ではない旨X上でコメントを発表しています。

現時点ではデモの規模は小さく、滞在中の日本人への影響はそれほど大きいとは言えません。しかしながら過去この手のデモがほとんど実施されてこなかったキューバにおいて住民らが声を上げ始めたことは一つ大きな変化と言えます。今後停電が継続するかどうかはもちろんのこと、デモの参加者が増加傾向にないかは十分注意が必要です。

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