エクアドル首都市内2件の爆発事案

この記事のURLをコピーする

2023年8月30日エクアドル首都キト市内で2件の爆発が発生しました。いずれも自動車に仕掛けられた爆破装置によるものとされており、同国治安機関に関連する場所付近で爆発・火災が発生しました。人的被害は報告されていませんが、本件ははじめて首都中心部で発生した自動車爆弾による攻撃と言えます。治安当局は少なくとも6名を逮捕し、経緯を捜査中です。

 

ecuador-bomb
爆発・炎上した車両を捜査する治安当局関係者(APニュースのウェブサイトよりキャプチャ)

 

現地30日夜に発生した爆発は合計4件で首都キト市内では2か所、ペルーとの国境付近で2か所爆発が発生しています。いずれも同国のギャング集団によるものと想定されており、直近ギャング集団の幹部が刑務所に移送されたことへの反発の可能性が指摘されています。これまでも自動車に仕掛けられたガスボンベ等を利用して爆発させるケースは同国内で発生していましたが、首都キト市内の中心部、繁華街エリアでの類似の犯行は近年では初めてとなります。

 

エクアドルでは刑務所内で囚人らが武装蜂起し、看守らを人質にとる事案も発生しています。刑務所内及びその周辺に限定した治安事案であれば日本人の一般旅行客には影響ありませんが、首都の公共の場所での爆発等に巻き込まれる可能性は否定できません。

海外安全メールマガジン登録