メキシコ北部ファレス市刑務所への襲撃事案

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2023年1月1日メキシコ北部アメリカとも国境を接するチワワ州ファレス市の刑務所に対し外部から襲撃事案が発生しました。刑務所関係者10名と服役囚4名が死亡、13名が負傷したと発表されています。襲撃と同時に刑務所内部でも暴動が発生したとの情報もあります。

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襲撃後、刑務所敷地内から上がる黒煙(ユーロニュースのウェブサイトよりキャプチャ)

 

襲撃に伴って一時混乱が発生した隙をついて囚人25名が逃走し、うち一名は犯罪組織(ギャング)の幹部であるとされています。現時点までで逃亡者のうち少なくとも4名は再逮捕されていますが、多くは行方が分かっていません。

 

メキシコの刑務所では武装した麻薬カルテルに所属する者が多数収容されており、刑務所が外部(一般人も暮らす道路や住宅地側)から襲撃される事例がしばしば発生します。本件が発生したファラスではカルテル同士の抗争が激化し、2022年8月には軍が出動する事態になったこともあります。

 

なお、本件が発生したファラスはアメリカとの国境がほど近く、テキサス州エルパソ、あるいはニューメキシコ州への潜伏も不可能ではないエリアです。

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