メキシコ首都家賃高騰やインバウンド急増への抗議暴徒化

この記事のURLをコピーする

2025年7月4日以降、メキシコ首都メキシコシティで外国人流入に伴う家賃の高騰や生活費高騰に抗議する活動が継続しています。一部抗議参加者はスターバックス等グローバルチェーン店を襲撃・破壊するなど暴徒化しています。同国大統領は外国人排斥運動には毅然と対応する旨発表しており、動向に注意が必要です。

 

本件はメキシコシティで特に顕著な外国人流入に伴い、様々なものの値段が上がっていることに抗議する住民運動が発端です。メキシコシティでは「ジェントリフィケーション」と呼ばれる伝統的居住地域の高級化が進んでおり、古くから現地に住む人々の一部は外国人の流入による弊害を感じる状態となっていました。

「Gringo go home(外人は帰れ)」というプラカードを掲げたり、レストランを利用中の外国人に罵声を浴びせたり、といった行動に始まり、スターバックスコーヒー等世界展開するチェーン店舗への襲撃、損壊なども行うようになっています。現時点でデモ参加者は数百人~1000人程度にとどまっており、大規模な衝突は発生していませんが世界的な移民・外国人排斥の気運も踏まえれば今後混乱が拡大する可能性は否定できません。シェインバウム大統領は外国人差別は認めない、不法行為に及ぶ人間には毅然として対応すると記者会見で言及しています。

海外安全メールマガジン登録