2025年1月13日トリニダード・トバゴ政府は昨年末に発令した治安対策を理由とした非常事態宣言を3か月延長する旨発表しました。夜間外出禁止令は引き続き適用外ですが、ギャング犯罪の増加に対応し、警察の令状なしでの捜査や容疑者の拘束が認められています。
12月30日トリニダード・トバゴの首都ポートオブスペイン郊外で5人が銃殺される事案を含め直近銃を用いた殺人事件が相次ぎました。昨年の殺人件数は624人を数え、過去10年で最悪となっています。こうした事態を踏まえ、トリニダード・トバゴ政府は12月30日から非常事態宣言を発し犯罪の抑止・治安の改善を強化していました。今般治安対策の継続が必要と思われることから、13日の同国政府国会で全会一致に基づき非常事態宣言が延長されています。滞在中の方は現地の治安情勢に注意し、ご自身の安全確保を優先してください。また治安当局からの捜査協力依頼があれば協力するように推奨します。
トリニダード・トバゴに対しては日本政府と米国政府が設定するリスクレベルが乖離している点にもご注意ください。日・米・英・豪4か国の設定するトラベルアドバイス最新版を日本語で要約したページもご参照ください。