2021年12月16日夜パレスチナとイスラエルの間で領有権問題のあるヨルダン川西岸地区、北部ホメシュ地区で銃撃事案が発生し、イスラエル人1名が死亡、他に2名が負傷しました。
本件について明確な犯行声明は発せられていませんが、パレスチナ側の武装勢力ハマスは本事案を「英雄的行為」として評価する声明を発表しています。
イスラエルとパレスチナの間には領有権問題をはじめとして日常的な対立軸が存在します。特に今回事件が発生したイスラエル軍のユダヤ教の祝祭日シーズンを前に、特にイスラム教の過激主義に基づく暴力が表面化することがあり得ます。また、今般のようなイスラエル人が死亡する事態の後にはイスラエル軍によるパレスチナ側への掃討作戦あるいは攻撃が実行されることもあり、両者の緊張が高まることも予想されます。