レバノン南部イスラエルによる国連部隊への攻撃

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2025年12月26日レバノン南部のイスラエルとシリアとの国境付近で、国連平和維持部隊の車両が銃撃を受け、要員1名が負傷しました。イスラエル軍による発砲とみられており、国連はイスラエルに対し国連安全保障理事会決議違反であると指摘しています

 

 

本事案は「ブルーライン」と呼ばれる境界線、すなわち国連がイスラエルとシリア両国の衝突を避けるために設定した境界領域で発生しました。双方がこのラインを越えて軍事行動を行わないことが国連決議で義務付けられており、UNIFIL(国連レバノン暫定駐留軍)が停戦監視を行っています。

国連の報道官発表によれば、UNIFIL部隊が道路封鎖地点を確認していた際、付近で手榴弾が爆発し、その直後にイスラエル側の陣地から発射された重機関銃の弾が国連車両の近くに着弾したということです。負傷した要員は治療を受けており、命に別状はないとされています。レバノン南部では、ブルーライン沿いで断続的な衝突が続いており、国連は双方に対し緊張緩和と停戦義務の遵守を求めています。国境地帯の治安は不安定な状況が続いており、周辺地域では軍や武装勢力の動きが活発化する場面も確認されています。

 

レバノンは現時点で軍事衝突の直接的な当事者ではないものの、イスラエルとの国境付近では国連や人道支援関係者も被害に遭う衝突事案が断続的に発生しています。

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