報道によれば、ISISのナンバー2にあたるUsama Awaid al-Ibrahim(別名Abu Zaid)が米軍の支援するシリア民主軍(反シリア体制派グループ)によって拘束された模様です。シリア東部デリゾール付近の村でトンネル内に潜んでいたもののシリア民主軍によって発見され、自爆を試みましたが先に拘束されていた妹の説得で投降したとのこと。
Ibrahimは元シリア軍兵士で、ヌスラ戦線を経てISISに加わった司令官の一人です。拘束された際に通信手段である携帯電話を20台、金の延べ棒80本、また大量の現金を保有していたとのこと。なお、最近ISISの前農業大臣であり、広報作戦の中心的存在だったDhef Al-Melashもシリア民主軍によって拘束されたと発表されています。ただし、これら幹部の拘束についてISISからは特段の情報が出てきていません。
ISISがかろうじて拠点機能を保っていたシリア東部でもアメリカ軍の支援を受けたシリア反体制派による支配地域の拡大が広がっています。今回ISIS幹部の逮捕および資金の一部を失ったことで、今後ISISが世界各地でどのような活動を行うか、広報活動をどのように行うのか引き続き注目が必要です。