2023年10月1日トルコ首都アンカラ市内中心部、内務省のゲート前で爆発が発生しました。内務大臣の発表によれば被害は警備中の警官2名が軽傷を負ったのみとのこと。テロ実行犯2名の内1名は自爆し、1名は当局に殺害されたとのことです。
今回は日本でいう「霞が関」の省庁前で爆発が発生しているため、一般人への被害はありませんでした。また一般人が大勢巻き込まれる可能性は少なく、いわゆるハードターゲットを狙った政治的意図が色濃いテロと評価されます。
トルコは観光名所も多く日本からも多くの方が渡航される国の一つです。ただし、イスタンブール等観光客が多く集まる場所でも銃撃や爆発等がしばしば発生しており、テロへの警戒を緩められる状態ではありません。アメリカ政府やオーストラリア政府はテロ警戒を理由としてリスクレベルを高めに設定している点、改めてご確認下さい。
【参考】トルコ治安最新情報
なお、本件はトルコ政府に対し実力行使も辞さないグループ、PKK(クルド労働者党)の関与が疑われています。自爆に用いられた車両は一般市民の所有者でしたが、実行犯らが所有者を殺害して盗難したものとの情報があります。事件後、トルコ治安当局はPKK関係者スナクなくとも67名を逮捕しています。