ネパール首都での米国支援事業反対デモ

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2022年2月20日ネパール首都カトマンズ国会議事堂の外で米国の助成金に反対するデモが行われ、警察は催涙ガスと放水砲を使用する事態となりました。一部のデモ参加者が警察と衝突し数名が負傷しています。
16日にも抗議デモが行われ、デモ参加者77人が逮捕されています。

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タイヤやゴミに火をつけ、治安当局と衝突する抗議参加者ら(DWのウェブサイトよりキャプチャ)

 

2017年に米国政府の国際協力のための無償資金援助を活用して事業を行うミレニアムチャレンジコーポレーション(MCC)がネパールに送電線の建設と道路改良するための助成金を提供すると合意しましたが、反対派はネパールの法律よりも協定書の条件が優先され、議員はインフラプロジェクトを指揮する理事会を十分に監視することができないと主張しており、未だ議会で承認されていません。

 

米国務省は、2月28日までに協定が承認されなかった場合、米国はネパールとの関係を見直すと示唆しています。また、米国は本事業の反対派には中国の影響がある、とも発言している点にも注意が必要です。協定が審議される今後数日間は引き続きデモが行われると予想されます。

 

現地滞在中の方は最新の情報収集を怠らないこと、また群衆が集う地域には近づかないことをおススメします。

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