2019年6月17日、NBAで優勝したトロントラプターズの祝賀パレードで多くのトロント市民が集まる中、銃撃事案が発生しました。少なくとも4名が負傷し、現場は一時騒然となったとのこと。ただし、犯人らは既に身柄を拘束されており、負傷した方も命に危険はないと報じられています。
トロント治安当局は素早く事態に対応し、より深刻な事態は防がれています。
SHOOTING:
Nathan Phillip's Square
**Update**
-4 victims located
-None of the injuries are life threatening
-3 people arrested
-2 firearms recovered
-Investigators wish any video to assist in investigation
-Please use portal: https://t.co/NGv3aZdlDO
^dh— Toronto Police OPS (@TPSOperations) June 17, 2019
大規模な祝賀イベント、祝祭イベントでは治安当局の警備におのずと限界があります。写真のような大群衆の場合、画面に見える黄色いベストを着た警官隊だけではバス周辺の警戒が精いっぱいで、群衆内のトラブルに十分な対応ができないことがよくわかります。
また、群衆の方も、普段以上に警戒心を下げて「浮かれモード」で集まる傾向にあります。一般論として、周囲の不審物、不審な動きをする人物などに気づくことが遅れがち。警備が難しく、人々の警戒が下がる場所は、大騒ぎを起こしてやろうとする意図を持った犯人にとっては格好の標的である点ご注意下さい。
また、銃撃や爆発などが発生しなくても誰かの勘違い等でパニックが発生すると、一斉に群衆が走り出すこともしばしば発生します。押し合いへし合い、逃げようとする人々が転倒する、といった事態になっても負傷する危険性があります。
例えば、先日ワシントンでもこのような事態が発生しています。
【アメリカ】
(参考情報)#アメリカ #ワシントン で行われていた性的少数者のパレードにて発砲があったとの誤情報に基づき一時パニックが広がりました
転倒などにより数名が負傷しましたが、大ごとにはなっておらず発砲も確認されませんでしたhttps://t.co/IVk5vbNyHl— 海外安全.jp (@kaigaianzenjp) June 9, 2019
祝賀イベント等への参加は記憶にも残りますし、絶対に参加してはダメ、というものでもありません。ただし、人が大勢集まる場所、タイミングはリスクも高くなるということは認識の上、身の安全を確保するようおススメします。