2024年5月25日、カナダ南東部トロント市内のユダヤ系女子小学校に銃弾が撃ち込まれる事案が発生しました。負傷者はいませんが、校舎の軽微な損壊が認められています。本件は中東情勢に絡んだ反ユダヤ的ヘイトクライムの可能性が示唆されています。
トロント大学内では学生らがパレスチナに連帯を示す目的で敷地の一部にテントを張り抗議活動を継続しています。5月26日にイスラエル軍が実行したラファ避難民キャンプへの空爆により、現在イスラエルに抗議するセンチメントは強くなっていると言えます。カナダに限定した話ではありませんが、ユダヤ教寺院やユダヤ教関連のイベントへの攻撃等には十分な注意が必要です。
在トロント日本国総領事館によれば、現時点で日本人に対する明確な脅威情報はないとのことですが、上記事件や抗議活動に伴う混乱に巻き込まれないよう注意が呼び掛けられています。