ハワイ島ヒロ国際空港での日本人逮捕事案

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2024年7月9日、ハワイ島ヒロ国際空港の搭乗前手荷物検査で日本人が手りゅう弾のようなものを所持していたため逮捕される事案が発生しました。手りゅう弾は爆発の危険性はなかったものの、一時ターミナルで旅客が退避しました。同人は現地の法律に基づき一級テロ脅迫罪で身柄を拘束されました。

 

ハワイの現地警察によれば、出国しようとしていた日本人が空港でのX線検査時に手りゅう弾のようなものを二つ所持していることが確認され、爆発物を機内に持ち込もうとしていると認識して取り調べを行いました。爆発の危険性を想定し、国際空港のターミナルは一部が封鎖され、旅客等も退避せざるを得ない状況となりました。

 

取り調べの結果、手りゅう弾は不活化された非常に古いタイプのものであり爆発の危険性はなかったものの、法律上手りゅう弾のようなものはレプリカや模型であっても預入荷物ないし手荷物として機内に持ち込むことは禁止されています。今回の事案では爆発しない手りゅう弾を日本に持ち帰ろうとしていただけ、という見方もできますが、あくまで現地の法律上は「一級テロ脅迫罪」であり、逮捕された状態での取り調べが行われています。

 

爆発物ないし、爆発物の模造品を意図的に所持することは皆さんの身に直接的な危害を及ぼす可能性があるだけでなく、今回のように警察による身柄の拘束につながることが予想されます。爆発物ではなくとも、現地で禁止されている物品を所持していた場合、身柄の一時的な拘束や対象の物品の没収などは十分に起こりえる事態です。例えば、違法な薬物やポルノ関連品、保護対象の生物等は特に要注意です。

過去、当社で対応させていただいた事例としては、研究用の生物サンプルや地図を所持していたことから空港等での特別な取り調べを受けたケースがあります。それぞれの国で所持や国外への持ち出しが禁止されている物品については旅行前に必ず確認するようお勧めします。

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