オーストラリア西部パースでの刺傷事案

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2024年5月4日オーストラリア西部パース市内の駐車場で16歳の少年が見ず知らずの男性を刺す事案が発生しました。少年は駆け付けた警官にも反抗したため射殺されました。警察は犯人がネットを通じて過激化しており、2年前から暴力的過激派対策プログラムの対象者だったと発表しています。

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事件現場となった駐車場で警官と対峙する犯人(9newsのウェブサイトよりキャプチャ)

5日、西オーストラリア州警察の記者会見によれば、本事案の発生前に警察通報窓口に暴力行為を予告する電話が入っていたとのこと。この電話の直後「大きな刃物を持ち、男が駐車場を走り回っている」旨の通報があり、警官らが駆け付けました。警官らが刃物を手放すよう呼びかけましたが、犯人は警官に向かって突撃してきたためやむなく銃撃を加えたことが記録映像として残っています。

駐車場で刺されたのは地元の30代男性であり、重傷ではあるものの命に別状はないとのこと。他に被害者は報告されていません。警察は明確に本件をテロとして表現はしていませんが、テロの特徴を満たしていると言及しています。

 

その場で殺害された犯人は16歳の少年であり、精神衛生上の問題やオンラインを通じた過激化について当局が把握していた人物でした。2022年以降暴力的過激派対策プログラムに参加し、社会との融合を促していましたが今般事件に至ってしまった点、悲劇的な結果と警視総監がコメントしています。

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