オーストラリア東部ブリスベン電車内邦人暴行被害

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2024年10月1日オーストラリア東部ブリスベン市内の電車内で邦人男性が別の乗客からスマホを奪われ、顔面を殴られる事案が発生しました。被害者はスマホを取り返し、駅員に助けを求めましたが犯人は逮捕されていません。治安が相対的に良い豪州でも公共の場では周囲への警戒は必須です

 

現地日本国総領事館が11日付で発表した被害状況は以下の通りです。

10月1日(火)午後9時半~午後10時頃、ブリスベン市内を走る電車(ファニー・グローブ駅から乗車、セントラル・ステーション行き)で帰宅途中の邦人男性1名が、途中乗車してきたアフリカ系黒人男性1名から「スマートフォンの電源が切れて連絡できずに困っている。あなたのスマートフォンを貸してもらえないか」と困った様子で頼まれたため、自己のスマートフォンを手渡したところ、態度を急変させ「パスコードを教えろ」と迫り、抵抗した邦人男性の顔面を殴り負傷させる事件が発生しました。被害に遭った男性は、ボーエンヒルズ(Bowen Hills)駅に停車した際に、犯人からスマートフォンを取り返して駅員に助けを求めましたが、犯人は現在も捕まっていません。

 

本件は犯人が逮捕されておらず、事件発生前後の状況も上記以外不明なため、根本的な原因や、なぜ被害者が標的となったのか、はわかりません。他方で、一般論として治安がいい国であっても(日本であっても)不特定多数の人と同じ空間にいる場合、スマホやイヤホンに集中していると周囲の異変や不審者に気づけないという点には注意が必要です。

また、本件では盗まれたスマートフォンを暴行犯から取り返すことに成功していますが、場合によってはスマホだけでなく命を失う事態にもつながりうる点ご注意下さい。

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