2024年4月19日、サモア政府は全土でデング熱患者の発生数が急増しているとして、警戒警報を発しました。同国内で昨年11月以降216件のデング熱患者が確認されており、例年と比して患者発生数が多いこと、また小さな島国のため医療リソースへの負荷が大きいことから宣言に至ったものです。
サモア国内で発症したデング熱患者のほとんどは回復済みとされていますが、デング熱は感染後出血熱様症状を呈した場合命を落とす危険もある感染症です。デング熱特効薬は存在しておらず、対症療法で感染者の体力を維持することで回復を待つ治療法しかありません。蚊が媒介する感染症であり長袖長ズボンの着用や防虫スプレーの使用等、蚊に刺されないことが最大の予防策となります。サモアは特に医療機関の数、質に限度があるため滞在されている方はデング熱を含む感染症や健康管理に十分ご注意いただくよう推奨しています。