バヌアツ首都沖合大地震による非常事態宣言

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2024年12月17日現地昼、バヌアツの首都ポートビラ沖合でM7を超える大地震が発生しました。市内では複数の建物が倒壊したほか、大規模な土砂崩れが発生し一部道路が寸断されています。津波の被害はそれほど大きくありませんでしたが、電気やインターネットは停止したままです。現地政府は一週間の非常事態宣言を発しており、引き続き余震が続くことから滞在中の方は安全最優先で行動するようおススメします。

 

本地震はポートビラのあるエファテ島沖合50キロほど、震源の深さは約10キロと浅く、揺れによる被害が大きかったと想定されます。アメリカ大使館、イギリス大使館、ニュージーランド大使館の入るビル1階部分が押しつぶされており、事実上全壊となっていることが大きく報じられています。この影響で現地米国大使館は当面閉鎖し、パプアニューギニアの米国大使館が機能を代替することが発表されるなど外交関係にも影響があります。

地震関連で少なくとも14名が死亡しているとみられていますが、現地政府の情報収集や緊急対応がかならずしも十分ではなく詳細な被害の全体像は現時点で不明です。またこの地震を受け、現地政府は17日以降7日間の非常事態宣言を発しており、危険を避けるため夜6時~翌朝6時まで夜間の外出を控えるよう住民に指示を出しました。

現時点でエファテ島の広い範囲で電気、水道、インターネットの供給は止まったままであり、市民生活への影響はしばらく続くものと思われます。他方で、日本大使館が入るビルの水と電気は復旧しており日本人の方で携帯電話の充電や飲み水の確保に困っている場合には日本大使館の開館時間中利用可能である旨連絡があります。

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