安全管理情報を効率よく伝えるコツ

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情報が多すぎると理解できなくなる

新型コロナウイルス感染症が世に広がって以降、様々な情報が出回り、あふれかえるようになりました。志村けんさんや岡江久美子さんの例がそうであるように、病気になって命を落とす可能性もあるので、健康に関する情報へのニーズは高いのでしょう。もしかしたら当ウェブサイトの新型コロナウイルス関連特設ページからいらっしゃった読者の方もおられるかもしれません。

 

ただ、あちこちの情報源から、様々な情報が流れてくると一体全体何をやればよいのか?何が正しいのか?と戸惑ってしまったご経験はありませんか?ぱっと思いつく限りでも

 

 マスクは効果があるのか、ないのか?

 食事会/飲み会に参加することは絶対ダメなのか?

 手洗い、うがいで十分感染予防になるのか?

 PCR検査を希望すべきなのか?

 どのような症状が出たら新型コロナウイルス感染を疑うべきか?

 感染後に回復できるのか?

 重症化する可能性が高い人はどんな人なのか?

 食品や飲料、薬品で感染を予防できるのか?

 医療崩壊は起こっているのか、いないのか?

 どの会社のワクチンや特効薬の開発見込みが高いのか?

 そもそも日本人は感染しにくい/死亡しにくいと聞いたが本当か?

 

 

といった真偽不明の情報があふれています。あまりにも情報が多すぎてどこから手を付けていいのかわかりません。とりあえず思い立って、厚生労働省のページを見たり、地元の自治体が発表する感染者統計を確認したり、まとめサイトなどを調べてみたりはするのですが、情報が多すぎるとかえって

 

「これで予防できそうかな、でも、熱中症にも気をつけないといけないらしいし・・・」

 

といった悩みが生まれるはずです。選択肢や情報が多すぎて迷ってしまい、かえって身動きが取れなくなるのです。新しい生活様式や免疫力向上のための運動や食生活改善について知りたくて情報を集め始めたのに、情報が多すぎると対策に向けた取り組みが進まないという事態にいたることも。

 

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街をきれいにするためのゴミ箱もあふれてしまっては逆効果

 

 

新型コロナウイルス感染症対策に限らず、今の世の中様々な情報があふれかえっていますので、似たようなこともご経験されているように思います。人間、情報が多すぎると理解ができなくなり、具体的な行動が遠ざかるという法則がありそうですね。

 

海外で安全管理を担当されている方々の悩みの一つは駐在中・出張中の関係者が安全確保のためのルールを覚えてくれない、守ってくれない、というものではないでしょうか?もしかしたら安全に関する情報が多すぎて、伝えている側と受け取る側の間で齟齬が生じてしまってはいる可能性もあります。

 

 

【次ページでは・・・安全に関する情報も伝えすぎてしまうと逆効果になることをご説明します】