2019年6月20日からジョージアでは反政府、反ロシアデモが活発化しています。特にロシアの現職議員がスピーチを行った国会議事堂周辺(ルスタヴェリ通り)では、反ロシア及びロシアに融和的な現政権に対する抗議が連日のように行われています。一連のデモは2012年に発生した大規模デモ依頼の規模とされています。
初日となる6月20日には1万人ほどが国会議事堂前に集結し、一部デモ参加者が国会内に突入しようとしたため、治安部隊と衝突が発生しました。この衝突後、ズラビシュビリ大統領は「ロシアはあくまで敵であり占領者である。国内での反政府運動は分裂につながりロシアを利するだけだ」と発言しています。一連の事態を受け、プーチン大統領はロシアとジョージアを結ぶ航空便の運航停止を命じています。
(なお、ロシアとジョージアは2008年に南オセチアの領有権を巡って戦争を行った間柄です)
その後連日デモが行われており、6月27日には国会議事堂付近のみならず、ロシアに弱腰な対応に抗議する目的で政府与党党首の自宅付近でもデモが発生しました。 デモ隊は治安を担当する内務大臣の辞職を要求しており、いまだ収まる見通しが立っていません。
在ジョージア英国大使館によれば、29日には首都トビリシ以外でも西部クタイシや南西部バトゥミでもデモが計画されているとのこと
当面の間、ジョージアに滞在中の方及びジョージアへの旅行計画中の方は不安定な政治情勢に十分注意の上、最新の情報を入手するようおススメします。