レバノン首都での銀行放火事案

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2023年2月16日レバノン首都ベイルート市内の複数の銀行でレバノン・ポンド急落を受け、数十人の活動者により投石・放火される事案が発生しています。

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首都ベイルート市内の銀行前で抗議する市民(Liberationのウェブサイトよりキャプチャ)

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レバノンでは2019年以降、同国の通貨レバノン・ポンドが急落していますが、16日にレバノン・ポンド対ドルで市場最安値を記録したことにより、数十人の活動家により少なくとも6つの銀行が放火されました。

同国では、2019年に貯蓄の引き出しが制限されていますが、昨年には銃を使用して預金引き出しを強引に要求する事案が相次いで発生しました。

 

レバノンの経済状況が短期的に改善するめどはたっていません。今後も同様の事案が国内各地にて発生する可能性があるとして、現地日本大使館も注意喚起を発しています。銀行へアクセスされる際は、巻き添え被害に遭わないようご注意ください。

 

なお、当サイト代表の尾崎は安全管理の実務経験が長いですが、日本証券アナリスト協会の認定アナリスト(CMA)資格を有しています。安全管理のノウハウに加え各国・地域の経済状況分析も踏まえたアドバイスを行っています。本年最初の弊社無料セミナーでは「分断よりも生活苦から大衆が団結し暴動・政変に繋がることが大きなリスク」と言及していました。

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