コロンビア反政府武装勢力による軍人襲撃

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2023年3月29日コロンビア北部ノルテ・デ・サンタンデール県グアマリト付近で反政府武装勢力が移動中の国軍車列を襲撃しました。少なくとも軍人9名が死亡しており、襲撃は民族解放軍(ELN)によるものと示唆されています

 

コロンビアでは長らく左翼反政府武装勢力FARCと政府軍・警察の衝突が続いていました。FARCの主流派が2016年に政府と和平合意を結び、事実上の内戦状態は終結したと言えます。他方で、FARCの分離派やFARCに次ぐ規模の左翼反政府組織であるELNは依然として断続的に攻撃や爆弾テロを実行している点に十分注意が必要です。

 

特にELNは2016年以降段階的にコロンビア政府と和平交渉を進め、2017年10月には101日間の停戦が実現しました。しかし、停戦期限終了時点でELNは「和平交渉は継続するが、停戦は延長しない」と発表。停戦期間終了後に石油パイプライン爆破等のテロを再開しています。この数年間でも2019年1月、首都ボゴタの警察学校に対する自動車爆弾テロ2022年1月西部バジェ・デル・カウカ県中心都市カリでの警察対テロ部隊を標的とした爆弾テロ等に関与したとされています。

 

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