コロンビア北西部ロバを用いた爆破テロ

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2025年7月9日コロンビア北西部アンティオキア県のバルディビアでロバの積荷に仕掛けられたとみられる爆発物が軍人の一団付近で爆発し、1名が死亡、2名が負傷しました。反政府ゲリラによる犯行とみられており、ロバを用いた爆破テロは珍しい事例です

 

本件は左派武装勢力とコロンビア政府の和平交渉が中断されている中で発生した新たなコロンビア軍への攻撃です。軍人の一行付近をロバを含むキャラバンが通過した際に爆発が発生し、グループの指揮官の一人である少尉クラスが死亡、他に兵士2名が負傷しました。アンティオキア県のレンドン知事は速やかに本件攻撃を避難し、犠牲になった少尉を悼むメッセージを発表しています。

本件はスペイン語の頭文字をとってELN=民族解放軍と名乗る武装勢力によるものと想定されます。コロンビアでは武装勢力と政府/軍の和平合意がなされて以降全国的に武力を用いた衝突は減少傾向でしたが本年1月以降和平交渉が頓挫しています。ロバの体に爆発物が巻き付けられている事態はなかなか想像しづらいですが、滞在中の方は現地最新情報にも十分ご注意下さい。
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