シリアやイラクで「国土」を失ったとされるISISが傘下のアマク通信を通して、コンゴ民主国内での襲撃事件に対し犯行声明を発表しました。同国内での治安事案に対しISISが犯行声明を発表したのはこれが初めてです。
ISISによる犯行声明によると4月18日ウガンダとコンゴ民主共和国の国境に近い北キブ州カマンゴ付近でISIS傘下武装勢力とコンゴ民主共和国軍が衝突し、軍人3名を殺害したとされています。犯行声明の信ぴょう性は確認されていませんが、これまで同国内で発生した各種襲撃事案に対しISISが犯行声明を発表したことはなく、もし声明が本当であれば同国内では初めてとなるISISによる襲撃ということになります。
今回軍への襲撃が発生した地域ではこれまでもウガンダに拠点を持つとされる武装勢力(ADP)による襲撃がしばしば発生していました。ADPはISISとも連携しているとされていましたが、本事案の犯行声明では「ISIS中央アフリカ支部」による襲撃とされており、同国東部での武装勢力活動傾向に変化が生じている可能性があります。