諸外国の日本向けトラベルアドバイスを比較する
日本人が海外に旅行する際には、
「いつもよりリスクの高い地域に出るので普段よりも用心してください」
というアドバイスが必要です。
では、反対に日本よりも治安が悪いと評価されている外国の方が日本にやってくるときにはどのようなアドバイスがなされているのでしょうか?日本政府外務省が海外に旅行する日本人に向けたトラベルアドバイスを提供しているのと同様、世界の主要国で外務省に相当する政府機関も自国民向けのトラベルアドバイスを公開しています。そうしたトラベルアドバイスを確認すれば、世界の国が日本という国の治安をどのように見ているのか、また日本を訪れる人が注意すべき点としてどんなことが書かれているのか、わかりますね。
ということで、アメリカ・イギリス・オーストラリアの三か国がそれぞれ自国民向けに発表しているトラベルアドバイスを日本語で簡単にまとめてみました。日本人が日本国内を旅行する際に治安等のリスクを気にすることはほとんどないでしょうし、まして外国の政府ページで日本の情報を確認することなどまず想像できません。ですので、こうした情報を日本人である皆様が普段チェックすることはないと思いますが、それゆえ興味深い情報になっているのではないかと思います。
いかがでしたでしょうか?予想通り「日本は安全に旅行できる国」と評価されていましたね。これは我々が繰り返し
「海外では日本と違って普段から安全対策を意識してください!」
とお伝えする背景です。
ただし、日本人以上に福島第一原子力発電所周辺の放射線物質について特記事項が設定されています。実はアメリカ、イギリス、オーストラリアの三か国に留まらず、世界各国も日本の原発事故の影響には懸念を有しています。日本国内では日頃あまり大きく報じられませんが、日本産食品に何らかの輸入規制をかけている国は原発事故から8年以上が経過した今でも25ヶ国存在しています。
「日本は旅行するにはおおむね安全な国だけれども、原発事故の影響は心配」
これが、世界から見た日本の現状である、と言えそうです。
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