設備を買うだけでは使い物にならない
ちょっと話はそれますが、次の写真をごらんください。
笑い話のようですが、こと安全対策やシステム開発の現場では似たようなことが起こっていませんか?
賢明な皆様であれば、この写真がいかにばかばかしいか、はすぐお気づきだと思います。室外機を室内に配置し、冷暖房機能を担うエアコン本体を室外に設置してしまったのです。(室外機にファンがついているから勘違いしたのでしょうか?)これではせっかく奮発して購入したはずのエアコンもまったく役に立ちません。
事例が極端すぎるというご指摘はごもっともです。ただ、この話を笑って済ませられない部分もあります。エアコンはいざしらず、安全対策に関する人材や設備や社内のシステムで似たようなことをやってしまっていないか考えてみてください。
・警備員を配置したから一安心
・防弾扉にしたので従業員は安全
・大手システムベンダーに開発を任せたので課題が解決する
なんてことを考えてしまっていませんか?
これはまさに「エアコンを買った」という状態に満足してしまい、「涼しく過ごすためにどうするか」は他人に任せてしまって失敗した人と思考回路が似ています。危機管理に関する措置は適切に運用する、使う人間の目線でメンテナンスや点検するというステップを軽視してはいけないのです。
【次ページでは・・・安全対策措置の導入後に大切なことをご説明します。】