【参考情報】暴れ馬が来ても早く気づけば逃げられる

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監視カメラ映像からわかること

改めて監視カメラの映像を見てみましょう。

公開されている監視カメラの映像で競走馬が視界に入ってくる前に店内にいた方が一斉に店の奥に逃げています。リラックスしていたはずのお客さんも含め、いち早く「異常事態」「自分の身に迫る危険」に気づき、危険を回避するために逃げていますね。

こちらのコラムでもご紹介していますが、自分の身を守るためには「いち早く、正しく逃げる」ことが必要です。そして、そのためには迫ってくる危険をいかに早く認知するかがポイント。監視カメラ映像を見る限り、お客さんや店員さんは実際の危険に晒される少なくとも3秒前(映像が始まった直後)にはそれぞれの回避行動を始めています。もし異常に気付かない方が一人でもいれば、人馬にもっと深刻な影響が出ていたかもしれません。

 

もう一点、危険が迫ってきたときの教科書のような動きをされている方がいます。

それがこの赤丸で囲んだお客さん。

競走馬が突入してきた際、お店の構造上、この方がお店の外に逃げようとすると競走馬に真正面からぶつかる以外に道はありませんでした。そのため、この方は一旦テーブルの陰に隠れます(映像では6秒~8秒あたりです)。そして「襲撃犯」に相当する競走馬が店の奥に入り、退避できるルートが確保できたらすぐに外へ逃げています(映像では10秒~13秒あたりです)。

 

当サイトでも以前ご紹介した「緊急事態が起こった時の三原則」=RUN(逃げる)、HIDE(隠れる)、FIGHT(反抗する)のお手本そのもの。見事な危機回避行動と言えますね。

 

理想的にはいち早く降りかかってきた危険要因から距離をとって「逃げる」ことが大切なのですが、それができないと判断するや否やこの方は「隠れる」ことを選びました。その上で、避難経路がクリアになった瞬間にベストチョイスである「逃げる」対応を迷わず行っています。素晴らしい!

 

【次ページでは・・・海外でも日本でも、自分の身を守るためのただ一つのポイントをお伝えします】