2018年版グローバルテロリズムインデックス発表

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2018年版報告書の概要

 

まず目につくのは、世界全体でのテロの死者数は過去最悪だった2014年と比べると44%減少しているという報告です。また、2017年版と比較してインデックスが改善した国が94か国、悪化した国が46か国と記載されており、世界全体でみると、テロの被害状況はやや改善傾向にあることが読み取れます。

 

ただし、上のグラフからも読み取れるように、世界全体でのテロ死者数の大幅な減少は特にイラクやシリアの治安改善が主要因と分析されています。(参考:通称「イスラム国」(ISILもしくはISIS)の「建国宣言」は2014年6月の出来事です)この結果、グラフ一番下の’Rest of World’(その他の地域)での死者数は2014年と比べて「やや減った」程度です。

 

もう一点、報告書ではこの1年で1人以上の死者が出たテロ被害を受けた国が67か国に上ると記載されています。これは2002年にインデックスが発表され始めて以来過去2番目の高水準(一位は2016年の79か国)です。また、死者が出ていないテロも含めたテロ発生国数は98か国とされています。

 

西ヨーロッパではテロによる死者数は減少したものの、テロ発生件数は増加しているとされています。また、死者数そのものは少ないですが、極右的主張を唱える過激派によるテロが増えていることも明記されています。

 

ご参考までに2018年版インデックス上位10か国は次のとおりです。

1位 イラク

2位 アフガニスタン

3位 ナイジェリア

4位 シリア

5位 パキスタン

6位 ソマリア

7位 インド

8位 イエメン

9位 エジプト

10位 フィリピン

 

 

 

【次ページでは・・・今回の報告書を踏まえ、当HPでテロ増加、深刻化に注意すべきと考える国をご紹介します】