2019ラマダン・イード期間(5月5日頃~6月7日頃)行動チェックポイント

2019年のラマダン月間

今年もイスラム教徒にとって一年で最も重要なラマダン月が間もなくはじまります。ラマダンはもともと月の満ち欠けに基づくイスラム教の暦で9番目の月の名前です。この月は

 

「先祖の苦難を自分たちも追体験しよう」

 

という意図で日の出から日の入りまでの時間、飲食はもちろんタバコや性行為といった快楽につながる行為は原則禁止、が本来のイスラム教の教え。日本では、断食すること=ラマダン、といった理解もあるかもしれませんが、ラマダンそのものは「睦月」「如月」・・・と同様、イスラム教の暦で用いられる月の呼び名です。

 

さて、イスラム教の暦は月の満ち欠けに基づく太陰暦ですので、我々が普段使っている太陽暦と比べると毎年10日~12日ほどずれていきます。そのため、ラマダンのタイミングも太陽暦とはずれていき、今年の場合は5月5日ないし6日から6月上旬までが想定されています。今年の場合、改元に伴う日本の大型連休後半とラマダンの開始時期が重なります。海外にも多くの方がいらっしゃると思いますが、特にイスラム教徒が住む国では重要な月の変わり目を迎えるタイミングだ、ということを覚えておいてください。

加えて、ラマダンが終わった後2,3日はラマダン明け大祭(Eid al Fitr)が開催されます。こちらは苦難の一か月を終えた喜びが表現される大型祝日ですので、ラマダンとイード期間一体で日程を把握するとよいでしょう。

 

イスラム教を掲げる国でも、科学的な理論値を用いて新月が観察されるであろう日を新しい月の第一日とする国と、実際に宗教学者等が月を観測して新月から少し大きくなった月が見えた日を第一日とする国等、ラマダン月の始まりの決め方に差がありますので、ご滞在中ないしご旅行を計画されている国のラマダン開始日はご自身でチェックしてみてください。

 

【次ページでは・・・ラマダン月間にテロや交通事故のリスクが高まる背景をご説明します】