2020年10月26日、ニジェール南部マサラタで現地在住の米国籍男性が武装した集団に誘拐されました。アメリカ時間27日米国国務省も誘拐の事実を承知していると発表済みです。
報道によれば、誘拐された男性は長く現地に住むキリスト教宣教師との情報があります。武装した集団は金銭目的で男性宅を襲撃しましたが十分な金銭がなかったため、身代金目的の誘拐に及んだ可能性が示唆されていますが詳細な目的や犯行の動機はわかっていません。
ニジェールや隣国マリでは欧米人を標的とした誘拐事案が続発しています。2016年には中部アバラクでアメリカ人の援助関係者が誘拐されています。またマリでも2016年にフランス人援助関係者が誘拐されていましたが、2020年10月8日に解放されています。ニジェールからマリにかけてはイスラム教に基づく過激主義を主張し、誘拐を含む犯罪行為をも辞さない集団の活動が続いています。長期間一定の場所に住む場合は誘拐リスクも念頭に置いた対策が必要です。