クーデターに伴うニジェール国境の一時封鎖

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2023年7月26日ニジェール首都ニアメ中心部大統領公邸周辺を一部兵士が取り囲み、大統領の身柄を拘束、職務権限をはく奪するクーデターが発生しました。市中での銃撃戦等は発生していませんが、8月5日まで陸路及び空路双方で国境を超えることができなくなっています。滞在中の方はホテルや住居等から極力離れず、安全を確保するよう強くおススメします。

 

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在ニジェール米国大使館から発せられた現地滞在中の米国人向け注意喚起

 

当初は大統領警備隊等一部の兵士のみによる行動とみられていましたが、軍最高司令官がクーデターの試み及び大統領の職務権限はく奪を承認したことを踏まえ、クーデターが完全に成立しています。現時点で市中での戦闘行為等は確認されておらず、市民の生活も平常通りであると報じられています。ただし、クーデターに伴って8月5日まで国境が封鎖されることが発表されており、現在陸路及び空路いずれでもニジェールへの出入国ができない状態となっています。

 

クーデターは軍による権限掌握ですので、日本人の多くはなじみがありません。軍による文民統治の制圧というイメージが強く治安の悪化を想起しますが、クーデターが平和的に成立した場合にはむしろ軍による外出禁止令や検問等の強化により一般治安は改善することもあります。今回の場合、現時点で一般治安の悪化は確認されておらず、国境開放までの間冷静に待機頂くことで直接的な被害を被ることは

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