2021年7月25日チュニジア首都チュニスを含む複数の都市で大規模な反政府デモが発生しました。全土で数万人が政府の新型コロナウイルス感染症対策の失敗、経済的困窮に抗議を行いました。
デモの広がりを受け、大統領はモシシ首相を解任し、当面の間自身が政府を率いる旨発表しています。ムシシ首相解任報道を受け、国民の一部は歓迎の意思を表明するために路上に繰り出すといった現象も報告されています。
首相が所属する与党は大統領の動きを「クーデターの試み」として非難しました。現時点で大規模な武力衝突は発生していませんが、26日に入り与党は政府庁舎付近で座り込みを行う動きを見せています。大統領は「誰であれ銃を用いるような事態に至れば、軍も銃を用いる」として暴力行為をけん制しています。