パキスタン首相不信任案決議可決

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2022年4月10日パキスタン国会でイムラン・カーン首相に対する不信任案が可決しました。これに伴いカーン首相は失職しています。

カーン首相は一連の不信任案の提出は外国勢力、特に米国の意向を受けた野党勢力による不当な権力奪取の試みであると訴え、自身及び首相が率いるPTI(パキスタン正義党)支持者らに抗議デモを行うよう呼びかけています。こうした呼びかけを踏まえ、PTI支持者を中心として首都イスラマバードや東部ラホールをはじめ全土の主要都市部で首相失職に抗議するデモ活動が行われています。

 

Lahore-PTI-Protest
東部ラホールで抗議活動に集結した人々。女性の参加者も多い(Tribuneのウェブサイトよりキャプチャ)

追記

4月11日パキスタン国会は多数決により新たな首相にパキスタンムスリム連盟ナワズ派(PML-N)のシャバズ・シャリフ氏を選定しました。今後シャリフ新首相の元で組閣が行われる見通しです。

ただし、PTI支持者らは13日以降更なる抗議活動を呼び掛けており、政治的に極めて流動的な情勢が続きます。

 

現時点で抗議活動が暴力に繋がった事例は報告されていませんが、群衆の集まる場所に不用意に接近することはおススメできません。

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