2023年3月29～30日にかけてセネガル国内各地、特に首都ダカール市内の裁判所周辺で野党が主導する大規模な抗議活動が想定されます。同日は現地日本大使館も閉館する予定であり、現地邦人には外出を控えるよう呼び掛けられています。
本件は16日に行われる予定だった野党PASTEF党首ウスマン・ソンコ氏の裁判が30日に延期されたことを受けた抗議活動です。16日にはダカール市内をはじめ各地でソンコ氏の支持者と治安当局が衝突しています。衝突に乗じたスーパーマーケットの略奪も発生しており周辺では暴徒鎮圧のために催涙弾も使用されました。
20日にはソンコ氏の拠点に近い南部カザマンス地方で流れ弾により子供1名が死亡したとの情報もあり、支持者らは治安当局の過剰な暴力を訴えています。
こうした背景を踏まえ29日、30日のデモも大規模かつ暴力を伴う可能性が指摘されています。特にダカール市内の裁判所は在セネガル日本国大使館に隣接しています。このため両日は日本大使館は閉館とする旨発表されており、職員以外の日本人も大使館に近づかないよう呼び掛けられています。また、大使館からは在留邦人に対し「外出を控え、デモや集会には絶対に近づかないよう注意してください」との注意喚起がなされている点ご注意下さい。
