2024年1月2日、レバノン首都ベイルートの南側郊外ダヒヤ地区で複数回の爆発が発生し、住宅街や商店が損壊しました。イスラエル軍のドローンによる攻撃と見られており、パレスチナ武装勢力ハマスの幹部を含む6名が死亡したと報じられています。
爆発が発生したのはレバノンの首都ベイルート市内南側に位置するダヒヤ地区であり、このエリアは武装勢力ヒズボラの影響力が強い地域とされています。現時点で死亡者として報告されているのはパレスチナ系武装勢力の幹部及びその関係者合計6名となっており、一般人の被害は報告されていません。しかしながら、一般人も多く住む高層マンションのすぐそばにあるハマス事務所への攻撃により住宅や自家用車に被害が発生していることが明確です。
本件はイスラエル軍による攻撃とされており、レバノン首相は宣戦布告をしていない状況下でのイスラエルの攻撃に対し「レバノンをガザ戦争に引き込むためのイスラエルの犯罪である」と強く避難しています。これに対し、イスラエルの首相顧問は「本件はハマス幹部を殺害するための殺害であり、レバノンという国家に対する攻撃ではない」とコメントしています。
現在レバノンに対しては日・米・英・豪ともに首都ベイルートを含め全土に対し自国民に渡航を控えるよう呼びかけている状況です。また日本政府外務省は別途本件を取り上げベイルート南側ダヒヤ地区に立ち入らないよう日本人に呼び掛けています。