パキスタン北西部警察署襲撃事案

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2024年2月5日パキスタン北西部ハイバル・パフトゥンハー州デラ・イスマイル・カーン近郊で武装集団が警察署を襲撃し、少なくとも10名が死亡しました。警察署内で手りゅう弾のようなものが爆発し負傷者が増えたとのこと。総選挙を控え同国地方部の治安は非常に流動的です

 

事件は5日現地未明に発生し、ライフルで警察署入口の警備員が撃たれたのち、武装勢力は警察署建物内に侵入しました。所内で手りゅう弾のようなものを爆破させ、大勢の警官が負傷した他、所内で約2時間半にわたり武装勢力と警察官らが銃撃戦を行い、被害が拡大しました。

 

襲撃された警察署の周辺はイスラム教を掲げる宗教政党JUIの支持基盤が強い地域であり、連立与党(PML-N/PPP)への支持が高まっていない地域でした。ただし、犯行グループの正体は不明で本件が選挙に関連しているかどうかも不明です。

 

他方で、2月8日投票予定のパキスタン総選挙を控え国内各地、特に都市部ではない地域で多数の襲撃事案、爆発、銃撃等が発生している点には十分注意が必要です。

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