2024年4月29日の現地情報によれば、モザンビーク北部カーボデルガード州ナンプラ近郊で正体不明の武装集団が住宅や学校に放火するなど襲撃行為に及びました。死者の報告は確認できませんが、銃撃戦もあったとの住民の声が報じられています。周辺地域では直近英国や日本がリスクレベルを引き上げています。
襲撃は一週間ほど前から断続的に発生しているとの事で、武装した集団が村落の住居を襲撃し、家財を略奪した上で住居に放火するといった蛮行を繰り返している模様です。地域の警察広報官も正体不明の賊による犯行が繰り返されている点、認めており「事実上のテロリストによって一部の家庭や学校に重大な被害が出ている。現在被害の調査が行われている」と発言しています。同広報官は現時点で死者は確認できていないと主張しており、現在国軍と警察部隊が被害を受けた村落周辺で警戒を高めており、治安は回復した旨発表しています。
周辺地域では類似の事案が断続的に発生しています。ISISやアルカイダ等国際テロ組織とは無関係であり、また宗教や民族的背景も不明なグループが手段を選ばない強盗に手を染めているとの情報もあります。こうした蛮行が繰り返されていることを受け、2024年4月11日付で英国政府が、18日付で日本政府がモザンビーク北東部カーボデルガード州の治安認識を厳しく変更し、それぞれトラベルアドバイスに反映されています。
【参考】モザンビーク治安最新情報