2025年2月1~5日にかけて昨年夏まで政権を維持していたアワミ連盟関係者が主導し、現在の暫定政権に対する抗議活動が呼びかけられています。5日までに要求が受け入れられない場合、6日以降全国各地で抗議活動や幹線道路等の交通封鎖(路上での居座り等)が行われる可能性があります。
バングラデシュでは昨年夏、国家公務員採用方針の変更に不満を持つ学生らの抗議活動が激化したことを契機にアワミ連盟を率いるハシナ前首相が失脚し、前首相はインドに逃亡する結果となりました。その後アワミ連盟主導の政権が崩壊し、一時無政府状態となっていた経緯があります。現在はムハマド・ユヌス氏が中心の暫定政権が同国のかじ取りを担っています。
今般アワミ連盟関係者が中心となり、現行暫定政権に対する要求事項を取りまとめ、抗議を込めたビラの配布が始まっています。アワミ連盟支持者らは2月5日までに要求が満たされない場合6日、10日と国内全土での抗議デモや反暫定政権政治集会を呼びかけています。現時点で混乱が拡大するか、どの程度の交通封鎖が行われるかは不明ですが、滞在中の方は現地最新情報に十分ご注意下さい。万が一大規模な群衆の集結地点や交通封鎖現場に遭遇した場合には、その経路の通行を避け、迂回することをおススメします。