ボリビア首都等での抗議活動の広がり

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2025年4月に入り、ボリビア首都ラパス市を含む複数の都市で経済苦、物資不足に起因する抗議活動が活発化しています。抗議参加者らが爆竹を用いたり、警官隊が催涙弾をはなったり、といった事例も増えてきています。今後も断続的に抗議活動が行われる見通しであり、抗議参加者や警官隊への接近はおススメできません。

 

ボリビアでは2年ほど前から外貨不足に伴い、海外からの輸入される機械や燃料の不足が目立つようになっています。このため、生活に必要な各種製品、燃料の値上げが継続しており、本年1~3月のインフレ率は統計が残る過去40年間でもっとも高くなっています。燃料の配給が不十分であることから国民の不満も高まっており、直近反政府抗議活動、反大統領抗議活動が目立ち始めました。特に首都ラパス中心部の国会議事堂やムリーリョ広場、アバロア広場周辺での抗議活動が活発であり、抗議参加者らの終結地点で爆竹が鳴らされるなど、危険な行為も散見されます。また、21日には教師らの集団が教育省玄関付近で抗議活動を行っていた際、警備していた警官らが催涙ガスを使用した事例も報告されています。

 

現時点で多数の負傷者が発生しているとの報告はありませんが群衆への接近は不必要な怪我の可能性は否定できません。

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