2025年7月22日、マリ国軍の発表によればトーゴの首都ロメ港でマリ国内で活動する武装勢力の物資が大量に押収されました。ゴムボート20艇に加え、迷彩服、軍用靴、武装勢力のワッペン等各数千が押収されました。武器は見つかっていませんが武装勢力の活発な活動を示唆しています。
本件はマリで反政府武装勢力アザワド解放戦線(FLA)による物資調達の一環とみられています。押収されたのはゴムボート20艇、迷彩服とターバン4000着、軍用靴3000足に加えてFLAのロゴがはいったワッペンが大量に押収されたとのこと。いずれも中国製との情報もあります。報道によればロメからニジェールを経由してマリ北部ガオへ輸送される予定だったとのこと。
ニジェールの諜報機関が事実関係を確認し、トーゴ軍が首都ロメの港湾部で押収しました。現在物資はマリの首都バマコへ輸送されており、各物品の用途やその背景にいる製造業者、輸送業者、取り扱い業者等について捜査が進められています。
本件についてはマリで長引く国内問題が周辺国にも影響を与えていることがわかる事案です。トーゴは現時点で武装勢力の活発な活動は確認されていませんが、首都ロメ港が武装勢力の物資輸送ルートになっている可能性が想定されます。