2025年7月下旬からベルギー首都ブリュッセル市内及びその周辺で銃撃事案が相次いでいます。麻薬組織間の抗争が背景にあるとみられており深夜、早朝の発砲が多く報告されています。隣接するモレンベーク市の市長は地域横断的な治安対策を連邦政府に要請しました
直近ブリュッセル市内外で発生した主な発砲事案を列挙すると以下の通りです
7月27日 早朝5時頃ルイーズ広場のショッピング街(店舗は閉店中)の発砲事案により1名が死亡
8月1日 モレンベーク市内ボネビー公園付近での発砲事案により1名が負傷
8月6日 モレンベーク市内住宅街で無差別銃撃と思われる発砲事案により車両や住宅が損壊
8月7日 サン・ジョス・タン・ノード地区の住宅街で発砲事案により2名が負傷
一連の銃撃事案には麻薬組織同士の抗争が影響しているとの見方があり、その証拠の一つとして一般人の外出が少ない早朝や深夜帯の発砲事案が多いことが挙げられています。現時点では一般人への無差別発砲などは報告されていませんが、周辺地区ではこの二週間で10件以上の銃撃事案が報告されているとの報道もあり、ベルギー滞在中の方、また旅行計画中の方は注意を怠らないようおススメします。