ブラジル サンパウロ周辺でのメタノール混入酒被害事案

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2025年9月下旬以降ブラジル南東部サンパウロ州内で、メタノールが混入した密造酒による中毒被害が拡大しています。州政府の発表によれば、10月4日時点で中毒確認および調査中の案件は162件に上り、少なくとも2名が死亡しています。州政府は危機管理室を設置し、流通経路の特定と取り締まりを強化しています

 

メタノールは本来燃料用に使用される有害物質であり、飲用すると重篤な中毒症状を引き起こします。主な症状として、腹部の激しい痛み、過度の眠気、めまい、精神的混乱、激しい頭痛などが報告されています。
このような密造酒による健康被害は、他国でも発生しています。ラオスでは2024年11月、首都ビエンチャンを含む複数地域でメタノール混入酒による中毒事案が発生し、オーストラリア人等複数名が死亡しました。非公式な販売ルートで流通する安価な酒類が原因となる事案は渡航先にかかわらず警戒が必要です。

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