2025年10月15日ペルーの首都リマ市内にある国会議事堂周辺にて、反政府デモが発生し、治安部隊との衝突が確認されました。現地当局によれば、警官55名、民間人20名が負傷しており、混乱が拡大しています。
本抗議活動は、同月10日にホセ・ジェリ氏が暫定大統領として就任してから連続して呼びかけられている反政府デモであり、12日に引き続いて行われたものでした。デモの治安悪化や汚職疑惑に対する不満が背景にあると報じられています。デモ隊は国会前に集結し、フェンスへの放火や火炎瓶、花火などを用いた攻撃を行ったほか、警察側も催涙ガスを使用して群衆の解散を図りました。不用意に群衆に近づくと思いがけない被害を受ける可能性が否定できません。
抗議活動には市民団体、労働組合、交通業界関係者、若者グループなどが参加しており、ボルアルテ前大統領の弾劾に伴って発足したジェリ政権の正統性に疑問を呈する声も上がっています。当面の間現地で抗議活動が継続する可能性があるため、群衆への接近はおススメしません。