先週末予定よりも約3年遅れでアフガニスタンの国政選挙が行われました。
投票日を前に、2001年まで同国を支配していたタリバンや直近同国内で活動を活発化させていたISISによる爆発や襲撃事件が相次ぎましたが、これまで400万人が投票したと英BBCが報じています。
同報道によれば、選挙に関連したテロ、襲撃事案数はおよそ200件とのこと。
一方で、タリバンの報道官は同国全土で407の攻撃を実行したと主張しています。その中には南部カンダハル州の州知事や同州警察機関トップを死亡させ、米軍の将校も負傷した事案が含まれています。
アフガニスタンは政府が全国土の50~60%しか統治できていない、きわめて不安定な情勢下で選挙を行っています。ここまで極端な事例は世界中見渡してもそれほど多くありませんが、一般論として特に途上国において、国内各地域や部族、宗教団体等の利害に直接関わる選挙期間・投票日前後には暴力的な事案が発生する可能性があることを改めて痛感させられる統計です。