4年に一回のサッカーの祭典開幕迫る!
4年に一度のサッカーの祭典、2026年ワールドカップの開幕が近づいてきました。昨日5月15日には日本代表チームの選手も発表され、サッカーファン皆様の間では早くも熱気が高まっているのではないでしょうか?
今回はアメリカ・カナダ・メキシコの3か国共催、本戦出場国は48か国と史上最大規模。日本代表の対戦相手も強豪揃いで簡単な戦いではありませんが、史上最高とも評される今のチームならば優勝が現実的な目標にも思えてきます。日本代表の活躍はもちろん、皆様が滞在される国・地域の代表チームの躍進にも期待しましょう。
さて、今回のワールドカップ、日本代表を応援しに北米各地での観戦を予定されている方も多いと思いますが、安全対策も怠ってはいけません。過去のW杯と比べて今回の大会は試合会場が北米各地に分散しており、都市ごとに治安状況やルールが大きく異なるため、観戦する側の事前準備も重要になります。
渡航前の準備として最初に気を付けていただきたいことは今回の大会では試合観戦に必要な入場証・ファンID等の仕組みが国ごとに異なるという事情です。観戦予定の方は、まず公式サイトで最新の観戦ルールを確認した上で、宿泊先や都市間移動の計画を立ててください。特にアメリカ国内の移動は距離が長く、航空便の遅延や混雑が予想されます。また、北米では酒類の販売・飲酒に関するルールが州ごとに異なり、公共の場での飲酒が禁止されている地域もあります。違反した場合、罰金や拘束の可能性がありますので、現地のルールを必ず確認してください。
特に
- 入国規則
- 持ち込み制限
- 写真撮影ルール
- 公共交通の運用
特にアメリカでは無許可のドローン撮影や警察官の撮影に関する規制、メキシコでは夜間移動の回避が推奨される地域があるなど、各国の事情を理解した上で行動する必要があります。なお、女性の服装についてはカタール大会のような宗教上の制約はありませんが、治安上の理由から夜間の単独行動は避け、繁華街やイベント会場周辺では露出の高い服装を控えるなど、基本的な安全対策を念頭に渡航の準備を進めていただくことをおススメします。

実際に渡航が具体化した後気を付けていただきたいことは皆様の心身の安全確保と金品の管理です。今回に限らず大きな国際スポーツイベントの試合会場周辺では、
- 他国サポーターとのトラブル
- 違法チケット販売
- 非公式タクシーによる高額請求
- 観戦前後の飲食店や市内繁華街でのスリやひったくり被害
といった典型的なリスクは常に存在しています。過去のサッカーW杯やオリンピック観戦の際にも日本人がこの手の事案に巻き込まれた事例は少なくありませんので、大前提としてご自身の命はもちろん金銭の管理には十分ご注意下さい。
また、白熱した試合はサポーターの熱量を引き上げ、場合によっては小競り合いや衝突、最悪の場合には暴動に発展する可能性もあります。実際にヨーロッパ各国のサッカーリーグや大陸別大会の大一番では暴動に発展する事例は少なくありません。こうした事案での安全対策の大原則は周囲の状況に常に注意し、万が一衝突や暴動を確認した場合には速やかにその場を離れ、警察や係員の指示に従って安全確保を最優先に行動することです。
北米参加国特有の治安リスク(日本ではまず経験しない種類の危険)
サッカー観戦の前後で各国を観光される予定を立てている皆さんもおおいのではないでしょうか?一般的な観光をする際も不用意に行動すると犯罪やトラブル等に巻き込まれかねません。簡単ではありますが、三か国の治安情勢を概説します。
【アメリカ】
アメリカでは、近年の社会的・政治的対立の深まりを背景に、抗議活動が暴力的な衝突に発展する事例が散発的に発生しています。デモ自体は合法でも、参加者同士の対立や周囲の巻き込みによって負傷者が出るケースがあり、状況が急変することもあります。また、銃器の保有が広く認められているため、銃撃事件が日常的に発生しているのが現実です。日本ではほとんど経験しない種類の危険であるため、滞在中は「銃が存在する社会」であることを常に意識し、危険な場所や時間帯を避けることが重要です。
【メキシコ】
都市によって治安状況が大きく異なり、強盗・誘拐・銃犯罪が発生している地域もあります。観光地では警備が強化される一方、夜間移動や人気の少ない場所ではリスクが高まります。また薬物組織の取り締まりに伴う殺人や誘拐、あるいは組織間抗争による市中での銃撃事案や治安当局による掃討作戦などへの巻き込まれにも十分な注意が必要です。
【カナダ】
アメリカ・メキシコに比べれば治安は良いものの、トロント市および近郊では銃撃事件が発生しています。中には一般の方が多数利用するショッピングモールでの銃撃事案事例もありますので、「カナダは安全な国」という先入観にとらわれないことが重要です。特にサッカーのスタジアムだけでなく不特定多数の方が集まる場所では周囲への注意を怠らないことが皆さんの身体の安全はもちろん金品を失わないための重要なポイントとなります。
いずれの国においても、特に日本国内で暮らす日本人の皆さんは「銃を用いた犯罪」や「暴力を伴う抗議活動」を経験することがほとんどありません。そのため適切な対応慣れていないという前提で現地の治安情報を事前に確認し、無用なリスクを避ける行動が求められます。(逆に日本の皆さんは地震へのとっさの対応はほぼ全員北米の方に比べるとはるかに上手です)

こうした状況を踏まえ、英国政府(FCDO)およびオーストラリア政府(Smartraveller)はすでにW杯2026向けの安全情報ページを公開しています。
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英国政府「Keeping safe as home nations gear up for World Cup 2026 countdown」
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オーストラリア政府「FIFA World Cup 2026」
いずれも英語ですが、北米での観戦にあたり注意すべき点が簡潔にまとめられています。なお、過去のワールドカップの際の注意喚起事例を踏まえれば日本政府外務省も今回のワールドカップを観戦予定の皆様向けに特設ページを公開すると想定しています。ページの開設が確認され次第、当サイトでも追ってご案内します。
※日本政府外務省が開設した2026年サッカーワールドカップ観戦予定の皆様用特設ページ(5月15日公開、随時更新予定)

加えて会場となる3か国に対し、日・米・英・豪4か国が自国民に対して発信しているトラベルアドバイスをまとめた当サイトのページも参考になると思います。
アメリカ治安最新情報
メキシコ治安最新情報
カナダ治安最新情報
日本政府外務省による治安・政治情勢はもちろん、主要国がどのように現地のリスクを評価しているか、どうすれば安全に旅行できるかを簡潔に整理していますので、出発前にぜひご確認ください。また、世界中どの国・地域においても人が多く集まる場所ではテロの可能性も否定できませんので、以下の点に注意してください。
- 目立たない服装を心がけ、高価な物は身につけない
- 観戦時は置き引きに注意し、旅券や貴重品は肌身離さない
- 不審な人・物を見かけたら、速やかにその場から離れる
- 不自然に大騒ぎをしている群衆や治安当局の集結地点には絶対に近づかない
万が一被害に遭ったら
① 盗難・紛失届の提出 最寄りの警察署に届け、盗難・紛失証明書を入手してください。パスポートの再発行(帰国のための必要書類の発行)や保険請求に必要です。
② 旅券の発給 盗難・紛失した場合、在外公館で「帰国のための渡航書」または「パスポート」の発給が可能です。
③ クレジットカード 盗難に遭った場合は、直ちにカード会社に連絡し利用停止の手続きを行ってください。
【ご参考】日本国大使館・総領事館(北米各地)と「たびレジ」登録
アメリカ各地
◎在アメリカ合衆国日本国大使館(コロンビア特別区、メリーランド、バージニア州担当)
: (+1-202) 238-6700
◎在アトランタ日本国総領事館(ノースカロライナ、サウスカロライナ、ジョージア、アラバマ州担当)
: (+1-404) 240-4300
◎在サンフランシスコ日本国総領事館(ネバダ、カリフォルニア州のうち在ロサンゼルス日本国総領事館の管轄地域を除く地域担当)
:(+1-415)780-6000
◎在シアトル日本国総領事館(ワシントン、モンタナ、アイダホ州北部の地域担当)
: (+1-206) 682-9107
◎在アンカレジ領事事務所(アラスカ州担当)
電話: (+1-907) 562-8424
◎在シカゴ日本国総領事館(インディアナ、イリノイ、ウィスコンシン、ミネソタ、アイオワ、カンザス、サウスダコタ、ネブラスカ、ノースダコタ、ミズーリ州担当)
: (+1-312) 280-0400
◎在デトロイト日本国総領事館(ミシガン、オハイオ州担当)
: (+1-313) 567-0120
◎在デンバー日本国総領事館(ワイオミング、ユタ、ニューメキシコ、コロラド州担当)
: (+1-303) 534-1151
◎在ナッシュビル日本国総領事館(テネシー、ミシシッピー、アーカンソー、ルイジアナ、ケンタッキー州担当)
: (+1-615) 340-4300
◎在ニューヨーク日本国総領事館(ニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルバニア、デラウェア、ウエストヴァージニア州、コネチカット州フェアフィールド郡、プエルトリコ、バージン諸島担当)
: (+1-212) 371-8222
◎在ヒューストン日本国総領事館(テキサス、オクラホマ州担当)
: (+1-713) 652-2977
◎在ポートランド領事事務所(オレゴン、アイダホ州のうち在シアトル日本国総領事館の管轄地域を除く地域担当)
: (+1-503) 221-1811
◎在ボストン日本国総領事館(メイン、ニューハンプシャー、バーモント、マサチューセッツ、ロードアイランド、フェアフィールド郡を除くコネチカット州担当)
: (+1-617) 973-9772
◎在マイアミ日本国総領事館(フロリダ州担当)
: (+1-305) 530-9090
◎在ロサンゼルス日本国総領事館(アリゾナ、カリフォルニア州のうちロサンゼルス/オレンジ/サンディエゴ/インペリアル/リバーサイド/サン・バーナディノ/ヴェンチュラ/サンタ・バーバラ/サン・ルイ・オビスポ郡の担当)
: (+1-213) 617-6700
カナダ国内
◎在カナダ日本国大使館 :+1-(0)613-241-8541
◎在トロント日本国総領事館 :+1-(0)416-363-7038
◎在モントリオール日本国総領事館 :+1-(0)514-866-3429
◎在カルガリー日本国総領事館 :+1-(0)403-294-0782
◎在バンクーバー日本国総領事館 :+1-(0)604-684-5868
メキシコ国内
◎在メキシコ日本国大使館 :+52-(0)55-5211-0028
◎在レオン日本国総領事館 :+52-(0)477-343-4800
なお、皆様の旅程を日本政府外務省が運営する「たびレジ」に登録しておくと皆様の滞在先に応じた治安情報や万が一の安否確認情報が管轄の大使館/総領事館から流れてきます。自然災害はもちろん、大規模な騒乱やテロ等の非常事態の際に最後の砦として皆様の支援をしてくれる日本政府の公式情報はぜひ受け取れるようにしておくことをおススメします。
【ご参考コラム】10分でできる!たびレジ登録ガイド2025
北米では、外国人旅行者を狙った窃盗、スリ、置き引き、強盗などの犯罪が都市部を中心に発生しています。スタジアム、ファンゾーン、レストラン、公共交通機関など狙われやすい場所では油断せず、周囲に気を配りましょう。
皆様ご自身や観戦仲間がトラブルに遭った際にも役立つ情報です。北米での観戦を予定されている方のうち、こうした情報をご存じない方がいらっしゃる場合は、ぜひ本ページを共有いただければ幸いです。
この項終わり






