2018年10月29日頃からナイジェリアのカドゥナから首都アブジャに向かってイスラム教シーア派住民の集団が行進を行い、道中で治安当局と何度か衝突が発生しました。行進を行ったのはIMN=Islamic Movement in Nigeriaであり、同グループ指導者でイランに近いとされるザクザキー氏の釈放を要求しています。
IMNの一連の過激な行動の発端は先週27日(土)に幹線道路上の橋を封鎖しようとしていたIMNを軍が制止しようとした際の衝突です。この衝突でIMN側は3名が死亡したと報じられています。
本日30日は世界的にシーア派の重要な宗教行事「アルバイーン」の日です。昨日までの事態を受けて、IMNは軍による一方的な暴力行使(IMN側の主張)を非難し、シーア派の行事を汚す行為は許されない、と発表しました。本日以降も同団体の抗議行動やそれに伴う治安当局との衝突が発生しうる状況です。
在ナイジェリア日本大使館も現地滞在中の日本人に対し、アブジャ・カドゥナ間の幹線道路はもちろん、アブジャ市内でも安全確保に努めるよう呼びかけています。